【有益情報アリ】就職活動体験記

雑記

こんにちは,あひるです.お久しぶりです…!

最近,研究室内で「会社のインターンに応募しました!」「SPIが〜〜!」等の話を聞くようになり,後輩の就職活動の始まりを感じました.
そこで今回は,私の就職活動を振り返るとともに,私が就活するにあたり気を付けたポイントを記します.
ちなみに私は現在博士課程3年で,来年度の4月から企業の研究職へ就職予定です.いわゆる23卒ってやつです.
就活は内定1社/受けた企業3社以内でした.
企業への就活がメインとなる記事ですが,(新卒.中途問わず)就活する・している方への一助になれば幸いです.

就活の軸設定

就活をするにあたり,よく言われるのが「就活の軸を持とう!」だと思います.
私もこの点は同意しますが,軸の設定方法が大切だと感じました.
具体的には,自分の希望を洗い出し,それに優先順位をつけると良いです.

働く時に,皆さんは何を一番大切にするでしょうか?
仕事の内容でしょうか?(研究内容?やりがい?)(企業?アカデミア?)
勤務地でしょうか?
企業/研究室の規模でしょうか?
年収でしょうか?

その答えは人それぞれだと思います.
まずは,自問自答し「将来どんな自分でありたいか.自分の譲れないところはどこか」の答えを見つけます.

私の場合は

  1. 親や夫と近い場所に住みたい → 関東圏内の企業
  2. 大学以外で仕事をしてみたい → 企業に就職
  3. 総合化学メーカーは部署ごとに独立しており,部署間の距離が(物理的にも気持ち的にも)遠いようで好まない → 総合化学メーカー以外の企業
  4. 一緒に働きたいと思える人がいる環境がいい → インターンや座談会に参加し,社員さんとよく話そう.
  5. 今までの専攻分野が活かせるに越したことはないが,固執する強いこだわりはない.業務内容はやりがいがあればOK.

といった点が軸として挙げられました.(番号は優先順位)

軸設定をすることで,具体的な企業のイメージや就活方法も見えてきました.

この軸の設定は,早ければ早いだけ良いと思います.
また,このときに自分の強みも把握できるとよいと思います.

企業の選定/企業分析

軸が決まったあとは,それに沿った企業を選定します.
私の場合は,ここで合計10社程度に会社を絞りました.
この時,参考にしたのは

  • 四季報
  • 合同企業説明会
  • 企業HPの事業内容およびIR情報
  • 転職サイトの口コミ

です.
ここで特に推したいポイントはIR情報に目を通すことです.
企業は年に数回,個人投資家向けに事業報告をしています.
その中には,各事業の予算や売上高といった具体的な数字が掲載されています.
これを見ることで,「この事業は,これからまだ伸びるぞ/年々資金が減少しているな」等の情報を得ることができます.
会社に入ってから,「希望部署が縮小傾向にあった…」なんてことにならないようにしましょう.

また,学会や論文執筆に意欲的な会社かどうか,というのも気になるポイントです.
所属する学会等があるのか,学会発表をしているのか,科学誌などへ投稿があるのかなどチェックしてみるのも良いかもしれません.

会社説明会・座談会・インターンへの参加

企業を選択したあとは,その企業についてよく知ることです.
私は「働く人」を重視したいこともあり,社員さんと直接話せる説明会や座談会に参加するようにしました.
ここで「説明会・座談会には,いい社員さんしか出してこないよ〜」という意見もありますが…ごもっとも!笑
しかし,よくよくお話を聞いていると,企業・部署の雰囲気がわかってきます.
座談会では,汲み取った雰囲気が自分にとって違和感のないものなのか,「こうゆう人と一緒に働きたいな.こんな雰囲気の会社がいいな.」と思えるのか,という点を見ていくと良いです.
(志望動機に書けるネタにもなる.)

また,特に志望度の高い企業に関しては,インターンに参加しました.
(オンラインのインターンだったので,留学しているときに参加していました.時差があるため午前5時起きでした…)
インターンは1社のみ参加しましたが,社員の方とよく話ができたと同時に志望度がより高くなったので,参加して良かったと感じました.
また,インターンに参加すると就職に有利になるという話がありますが,これは本当です.
実際に,早期選考の案内が来て,早い段階で内定を獲得するというケースがあります.
早期選考に参加できなくとも,他の就活生よりも企業のことを知ることができるので,その点を活かして就活できると良いと思います.

企業へのエントリー・書類選考

時期がきたら,受ける企業の採用HPに登録しましょう.
マイナビやリクナビを経由すると,楽だと思います.
博士課程の場合,選考が修士課程に比べて早いことがあります.(特に大手メーカー)
そのため,早目に企業の採用HP登録するようにしましょう.
(具体的には,10月前後から選考がスタートする企業もある.そして内定は年内.)
登録したからといって,その会社を必ず受けなければならないということではないので,気軽に登録しちゃいましょう.
登録後,選考が開始されると案内がくるので,選考に参加するかどうか(エントリーするかどうか)を決めましょう.

エントリーする場合,志望動機や自己PR等,自分の言葉で入力する項目が出てくると思います.
いわゆる書類選考のフォームです.
そこでは,
質問に対して,適切な回答ができているか?
文と文の繋ぎは適切か?
読みにくい文章ではないか?(音読すると良い)
をよく確認すると良いです.
また,読みやすくするポイントとして【】を使うことをオススメします.
例えば,
Q.当社を志望する理由はなんですか?
A.私が貴社を志望する理由は【培った知識や技術を,貴社を通じて社会に還元したいから】です.私は〜〜
とすると,読み手はどこを一番読めばよいかを一瞬で判断できて,楽ですよね.

SPI・適性検査

頭を使う問いは頭を使い,電卓を叩くものは叩き,性格面を聞かれる問いでは正直に答えましょう.
聞く話では,得点より性格を見るらしい…?

面接

選考が進むと面接があると思います.
対面にしろ,オンラインにしろ,少しは練習して行ったほうが良いと思います.
というのも,私は練習せずに初面接に挑み,感触最悪で帰ってきたという経験をしました.(通過していたから良かったけど)
あの時の気持ちはもう味わいたくないですね…笑
練習・対策していれば,もう少し落ち着いて話せたと思うので,皆さんには練習することを強くオススメします.
あとは,ハキハキ・目を見て・(ある程度の)笑顔で話せれば,大丈夫です.
面接官も人間.会話を楽しむぞ程度の意気込みでいきましょう.
ちなみに,オンラインの時には顔が明るく見えるようにライトの活用が良いそうです(後輩談).

おまけ:企業とのコネクション

指導教員が企業と深いコネクションを持っている場合,早期インターンに参加できたり,(特に博士課程の)学生へスカウトが来ることがあるようです.
研究室と関わりがあるため,会社の雰囲気を汲み取りやすく,業務内容を理解しやすいのが利点だと思います.
(欠点としては,これからも出身研究室と繋がりを持つことになることでしょうか…?)

おまけ:アカデミアの道に進むには

企業ではなく,アカデミアの道に進みたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私はそのような選択をしなかったので,深くは書けませんが,自分の知る限りのアカデミアの職を希望する場合の道のりを少し紹介しておきます.

●J REC
おそらく,皆さんここでアカデミアの職を探されているのではないでしょうか?
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop

●ケムステのSlack
ケムステのSlackにも求人募集のスレッドがあるので紹介します.
ここでは,投稿に対してリアクションを取ることができるので,より気軽に求人情報提供者とやり取りすることができると思います.
ケムステSlackは求人情報の他にも,奨学金や賞,学会イベント,雑談など,興味深い内容が多く掲載されています.
興味のある方は,下のリンクより登録してみてはいかがでしょうか?
https://www.chem-station.com/archives/2019/07/slack.html

●スカウト
「うちの大学で,この分野ができる人を探してるんだけど,おたくの〇〇さんの進路はどうなってますかな?」等の声がかかることがあるようです.
先生同士が知り合いだと,具体的な話が聞けて良さそうですね.

おまけ:逆求人サイトってどうなの?

私は興味本位から,2つほどの逆求人サイトを利用しました.(TECH OFFERとOffer Box)
これは,自分の情報を登録するだけで,企業からオファーが来るので楽っちゃ楽です.
ちゃんとプロフィール欄を埋めないと,声はかかり辛いところが面倒ですが,「こんな企業からオファー来るんだ!」と,自分では思いも寄らなかった企業がみつかるのが魅力だと感じました.(企業の幅が広がる)
割と大手企業さんがいますよ(小声)
リンクはこちら
TECH OFFER: https://techoffer.jp/
Offer Box: https://offerbox.jp/

おまけ:就職できなかったらどうしよう

私は,結局エントリーした企業は3社程度でしたが,「もし,内定が出なかったらどうしよう…」と考えたこともあります.
しかしそんなときは,「実家の農家を継ごう!」と思っていました.笑
いまや”副業”で検索すればいろいろと出てくる時代.ダメだったら,これで生きよう!というものがあれば,そこまで精神をすり減らさずに就活できるのではと思いました.

こんな感じでしょうか.
私の就活の振り返りと,それに伴うアドバイス?TIPS?でした.笑

就職はお見合いと一緒で,双方が良いなと思わないと成立しないというのは,よく言ったものです.
お祈りされるのは,自分と会社の雰囲気が合わないと判断されただけです.
優秀さの問題ではありません.
過去の先輩(超優秀)の発言で「お祈りを複数の企業からされると,自分は社会から必要とされていない感じがして…負のスタンプラリー押されてる感じや〜」というのを思い出します.
しかし,何があってもやるっきゃないのが進路決定です.
ポジティブ思考に切り替えて,「この人と働きたい!」と相手から思われるような魅力的な人材になっていけると良いですね.

ここまで読んでくださって,ありがとうございました!
質問やコメント等ありましたら,お気軽にお送りください.では.

コメント

タイトルとURLをコピーしました