【(オススメ本紹介!)電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?】

本・映画

こんにちは,あひるの彼氏のあおさぎです.
いつもあひるのブログを読んでいただきありがとうございます!
今回は,おすすめ本「電柱鳥類学」の紹介をしていきたいと思います.

私はもともと大の野鳥好きでこの本を手にとったのですが,読み終わるころには完全に電柱の虜になってしまいました.笑
普段意識していない電柱ですが,実はそれぞれに個性があったり,レアアイテムがあったり,観察し始めると本当におもしろいということが分かりました.

外を歩くと,ただでさえ鳥たちに目を奪われて時間をとられてしまうのに,電柱にハマってしまった私はもうおしまいです.
特に,旅行などでまだ行ったことのない土地に行くと,電柱とそこに止まる鳥たちに熱中して気づいたらとんでもなく時間がたっていることもありました.

何がそんなに面白いのか.
いくつか面白いと感じたテーマを紹介していきます(※多少のネタバレ含む).

皆さんは身の回りの電線に注目したことはありますか?
窓の外から見える電柱・電線を観察してみてください.
上段には3本セットの電線が,下段には複数の電線が(時に束ねられて)配線されていませんか?
上段の3本線は「電力線」といって電気を通す電線,下段の電線は「通信線」といってインターネットや電話などの通信に関わる電線です.
それ以外にも,上段の上に一本の細い電線が渡してある場合があります.この電線は架空地線というのですが...
おっと,あまりしゃべるとネタバレになってしまうのでここまでにしておきます.笑
電線の高さ,太さ,3本セット,すべてに意味があるんです!

電柱

電柱にも種類があることを皆さんはご存知でしたでしょうか?
電柱の種類はずばり!3種類あるんだそうです.
電信柱(でんしんばしら),電力柱(でんりょくばしら),共用柱(きょうようばしら)の3つです.
「あれ,でんしんばしら=電柱じゃないの?」と思いましたよね?
普段気にも留めない電柱にも様々なバリエーションがあるんです!
本書では電柱にくっついている附属物たちについても語られています.
例えば,腕金という3本セットの電線を電柱につなぐ部品,中が空洞になっていてここにスズメが巣を作ることがあるんですが...
おっと!ついついしゃべりすぎてしまいます.
ネタバレになってしまうのでこれくらいにしておきましょう.
さあ,だんだんと興味わいてきましたか?

電柱・電線に止まる鳥たち

電線にはどんな鳥たちが止まるのでしょう.
本書では,ランキング形式で発表されています.
1位は...堂々のスズメ!
他にはカラスやハト,ツバメなどが多いそうです.
さらに本書では,彼らが電線・電柱のどこに止まるかまで言及されています.
電柱に止まることが多い鳥,電線に止まることが多い鳥.
さらには電線のどこに止まるかも,種によって特徴があります.
高い電線を好む鳥,電線の端っこを好む鳥など,興味深いデータ提示と考察が展開されています!

カラス

カラスをみたことがないという人はさすがにいないでしょう.
ですが実はカラスには2種類いるということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?
「カラス」という種名の野鳥は存在せず,私たちがカラスと呼んでいる鳥は,「ハシボソガラス」「ハシブトガラス」の2種類に分かれます.
見た目はどちらも真っ黒で一見そっくりですが,見分け方のコツはあります.
そして何より彼らの“鳴き声”が全く違います.
2種類のカラスは生態も若干異なり,電柱へのかかわり方も異なるのです!
詳しくはぜひ本書で確認してみてください!

感電しないのか?

誰もがいだくこの疑問にも,本書は分かりやすく解説してくれています.
電線に止まっている鳥たちはなぜ感電しないのか?
本書を読めば誰にでもわかりやすく解説できるようになりますよ!

いくつかのメイントピックを取り上げましたが,これ以外にもたくさんのマニアックなテーマが取り上げられ,それぞれのテーマに関して学問的なデータ収集と考察がなされています.

私は野鳥が好きで本書を手に取ったのですが,読み終わった今,電柱のことも大好きになりました!
鳥が好きな人,電柱が好きな人(そんなにいないと思いますが),研究が好きな人,何か新しい趣味を見つけたい人には特におすすめの1冊です.

ここまで読んでいただき,ありがとうございました!
ではでは~.

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